コラム

2024.10.25

第3回「草根木皮(そうこんもくひ)」(ヨモギ・ドクダミ・桑の木)

<自然療法の中の草根木皮の効用>「ヨモギ」・「ドクダミ」・「桑の木」

皆さんご存じの薬草(漢方)、常に我々の身近にあり目にしてきたヨモギ・ドクダミなど雑草扱いされている草たちですが、原産国北アジア、別名「医草」とも言われ、病気を治す草として使われてきた歴史があります。中国の古書には「草餅を食べれば、一切の“鬼悪病を治す”」とあり、季節の病を取り除く働きがあると考えられていました。

「ヨモギ」は日本・中国ばかりでなく今や世界中に生育してお灸の“もぐさ”も注目され始めているらしいです。草餅やお茶、草木染め、煎じ薬、お灸の“もぐさ”など幅広く利用されています。古書には「皮フ病などの瘡蓋(かさぶた)ができているときは麦とヨモギを煎じて飲むべし」、「気遣い(ストレス)で心が弱った時はレンコンとヨモギを煎じて飲むべし」と書かれています。また、皮フの痒み、腰痛、冷え性、下痢、おりもの、生理不順、神経痛、喘息、慢性肝炎などにも効果があります。伝染性の病気は足三里にお灸をするとよいらしい。日陰で乾かしたヨモギの煮出し汁を入れたお風呂も身体の痒みにはよく効くそうです。さらに肩・首のこりや痛みに乾燥ヨモギで作った枕が効果あり、熟睡できるとのこと。腰痛の時は腰全体の大きさを薄めの座布団のように作ったものを腰にあててみると良いらしい。

<次に「ドクダミ」について>

ドクダミは「十薬」また「重薬」とも(ジュウヤク)、漢方でいう生薬の一つです。現代ではハーブの仲間、独特な香りから様々な薬効がありながら隠されてきましたが、十薬・重薬と日本の古書、江戸時代「大和本草」に紹介され、「家庭に植えれば繫茂し、後は除き難し」、別名・シブト草ともいわれ、凄い生命力で増え続けます。(それが身体に良い)古書によると毒を溜めるという名の由来と悪臭が忌み嫌われる原因とあり、毒を溜めるというのは特に肺・大腸にアプローチして発散や解毒の働きがあります。またニオイは個性的で乾燥することで薄くなる。ドクダミは解熱・解毒・利尿・排便・高血圧予防でお茶として飲用します。(必ず土瓶で煮出した煎じ汁を使うこと) ドクダミの葉を乾燥したものは毛細血管の老化予防の効果あり、葉を天ぷらに揚げる(熱を加える)とニオイは消えます。葉を揉んで傷口にあてたり(アルミ箔に葉を包んで火にかけてペースト状にして傷口につける方法)、外用ですが可能です。保湿剤もできます。

 <最後に草根木皮の効用から>

桑の木の皮を「桑白皮(そうはくひ)」といいます。皮の効能は咳止め・利尿・消炎・血圧の降圧・血糖の降下など。また、桑の葉にも血圧を下げ抗糖尿にも効果あり。桑枝は神経痛や関節痛、リュウマチに良いとされています。かの貝原益軒は「手足がこわばり自由に動かなくなった時、長く飲むと半身不随を治す」と説いています。桑の実の生薬名は桑椹(そうじん)、養血薬に分類されます。桑椹は肝臓・腎臓の働きを高めます。薬理効果がありますが桑は皮・枝・根の薬効も凄いものがあります。先人の知恵で副作用もなく身近なところで手にできるもので我々を助けてくれます。

 50歳少し前から病気になりやすく、世の中、美味しいものであふれてますが、食が身体をつくる、もう一度考えてみませんか?病気の前の体の不調の時に気がつきましょう。

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